乙女に働く為のtips/ひとりの時間

October 4th, 2009

江國香織さんの詩集に、「朝ひとりで飲む一杯のコーヒーのために生きているような気がする」云々という詩があって、とても印象に残っています。

それはちょっと大げさですが、その気持ちは分かります。「ひとりの時間」を持つことで気付くことは多いし気持ちのブレを無くすことが出来るし、自分自身の気持ちのバランスが取れていると、パートナーとの関係も良いものになる気がします。

そんなわけで、私はどんなに忙しくても毎日必ず「ひとりの時間」を持つようにしています。結婚したり子供を持ったりすると物理的に難しくなりますが、たとえば料理を一人で作ったり一人でアイロンがけをしたり一人でお風呂に入ったり、ランニングをしたり。たった5分間でも、仕事のことも家庭のことも考えずにただ自分のことだけを考える時間があるのと無いのとでは違います。

中でも、無心に創作活動(?)が出来る料理は大好き。24歳で母を亡くすまでお料理なんて作った事が無かった私が、いろいろ試して「これは使える!」と思った料理本が「ひとりぶんごはん」。結婚してから買った本ですが、分量を2倍にすれば二人分が作れるし、和洋中すべてがカバーされてて便利。アレンジもききます。さらに私は料理にかける時間を最長1時間と決めていますが、この本のレシピはその要件にもマッチしています。

ちなみに、海外に行くとついつい料理本をジャケ買いしてしまいますが、シドニーで買った「yoshoku」という和食本(?)は写真がキレイで気に入っています。日本の料理本は実用的ですが、海外の料理本は「家庭料理とはちょっと違うモノ」を作る為に作られているような気がします。

ちなみに、私の母は「お風呂の時間」をひとりの時間に充てていました。母がお風呂に入っている1時間あまりは、家族は邪魔せず。自分で輸入販売を手がけたお気に入りのアロマオイル(サンダルウッド)を入れたバスタブ、男友達の海外出張のお土産の、日本では見たこともない、良い香りがするトリートメントやボディケア用品。きれいに掃除をしたバスルームでそういうものに囲まれてゆっくりバスタイムを過ごしていた彼女の気持ちが、ようやく分かるようになってきました。

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